暑い季節もようやく落ち着いてきましたね。こんにちは、とよだ歯科医院です。
中高者に多いとされる歯周病。今回より数回にわたり、歯周病に関する情報をお届けします。
歯周病とは?
歯周病は一言で表現すると「歯茎の骨が溶ける病気」です。発症していても痛みなどの目立つ自覚症状がないため、「口腔内の沈黙の病気」とも言われています。
重度の歯周病になると、最終的には歯が抜けてしまうため、予防・早期発見・早期治療が重要です。
歯周病はどのように進行するのか??
進行すればするほど、口臭も強くなってくるため、周囲の人に不快に思われることも。その変化・症状は以下のように進行します。
▼自覚症状はありませんが、少しずつ歯石ができ始めてきます。
▼歯石が目立つようになってくると、歯石病の進行のサイン。痛みはありませんが、歯肉が腫れることもあります。
▼歯茎が赤く腫れ、出血もあるためこの段階で異常に気付かれる方も多い状態です。歯周ポケットの中にも歯石が付着し始めます。
▼物を食べると、歯が痛むまでに進行すると、歯を支える骨もかなり溶けている可能性も高く、膿が出るなどかなり危険な状態になっています。
歯周病になるとどんな影響がある?
お口の中への悪影響だけでなく、様々な面で影響を及ぼすのが歯周病の怖いところ。具体的には以下のような影響があります。
◆周囲が気づくほどの口臭
◆歯肉が下がることによる見た目の変化
◆歯のぐらつきなどにより食事を楽しめなくなる
◆以下のような病気のリスクが高まる
脳梗塞/誤嚥性肺炎/動脈硬化/糖尿病/心筋梗塞/早期低体重出産(妊婦の場合)/その他心疾患
歯周病の原因は?
近年の生活習慣の変化などに伴い、若い人でも発症が見られることもあります。特に30代以降からは免疫力も低下していくため、以下に心当たりのある方は特に注意が必要です。
<口腔内の環境>
・歯並びが悪い
・歯石がたまりやすい
・虫歯治療の際のかぶせ物に違和感がある
…など。
<生活習慣によるもの>
・喫煙
・仕事や生活の中でのストレス
・偏った食事や間食などの食習慣
・睡眠不足などの不規則な生活
…など。
セルフチェック&定期検診で予防&早期発見を
日々のお口の中のチェックが、歯周病の予防と早期発見に繋がります。
セルフケアでは歯周ポケットに潜む歯石は自力では取れませし、今まで虫歯になったことが無い方も、虫歯と歯周病は原因菌が異なるため発症リスクはあります。
口臭や口内の粘着き、歯茎の腫れなどの症状を感じられた方はもちろん、発症予防のためにもぜひ定期的な検診をおススメします。